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FENDER JAPAN 夢の上位機種

・Fender Japan設立

1970年代、洋楽人気の高まりと共に、時代は第二期エレキブームの様相を呈し、グレコやアリア、フェルナンデスなどの国内有名ブランドを中心とした一大コピーモデル戦争が勃発。当時はまだ高嶺の華だった本家のギターに対して、半分以下の価格で購入できる国産コピーモデルは当時のギターキッズたちに歓迎され大ヒットしました。さらに年を重ねる毎にコピー度は競うように高まっていき、卓越した職人技が生み出す楽器の完成度は本家にも迫る出来栄えとなり、その評判は国内に留まらず世界中に広まっていきました。 

ただし、本家もそれを黙って許していたわけではありません。ついに1982年、米国フェンダー社は動き出します。フェンダー社は富士弦楽器製造(現フジゲン)を筆頭株主とし、山野楽器や神田商会も出資した株式会社フェンダージャパンを設立。富士弦楽器は当時グレコ等の製造元で、神田商会は発売元。すなわち、コピーモデルを作っていた敵方と手を組んだわけです。日本一と言っても過言ではない国内有数のギター工場である富士弦と、世界に名立たる名門メーカーFenderの最強タッグがここに始まります。

余談になりますが、その後1984年に精巧なFenderコピーを製作していたTokaiブランドを訴えたフェンダー社。製造が差し止められた東海楽器は低迷して行く、、、もしも82年にフェンダー社がパートナーとして富士弦ではなく東海楽器を選んでいたら?! なんて想像してみるとなかなか興味深いですよね。では何故、グレコはフェンダーに訴えられなかったのでしょうか。仮説になりますが、当時富士弦が製造していたグレコ ”スーパーリアル”シリーズのSE(ストラトキャスター)やTE(テレキャスター)モデルの完成度があまりにも高かったので、米国フェンダー社が脅威を感じて、手強いライバルを味方に付ける作戦に出たのだと思います。つまり、歴史あるフェンダーの名に恥じない高いクオリティーを本家が認めたということではないでしょうか。

一方グレコはフェンダージャパン設立後、”スーパーリアル”シリーズから ”ミントコレクション”シリーズへと移行し、同時にフェンダーのコピーモデルは廃止されています。果たして、フェンダーコピーを作っていたビルダーさん達は何をしているのでしょう・・・そう!! お気付きの方もいらっしゃると思いますが、フェンダージャパン最初期、伝説のJVシリアル期のモデルを製作したのは、グレコ最盛期のSEやTEモデルを製作した職人さん達だったのです!!

約15年に渡って製造を一手に担ったフジゲンですが、不況の煽りを受け1997年にフェンダージャパンの株式を米国フェンダー社に売却。その後、神田商会がフェンダージャパンのライセンスを取得。製造を外注し、組込みを子会社のダイナ楽器で行う形でブランドを引き継ぎました。2007年以降は製造から組込みまでダイナ楽器が一貫して行っています。しかし2015年には、神田商会とのライセンス契約を解消し、30数年にも及ぶフェンダージャパンの歴史が終結。米国フェンダー社の子会社フェンダーミュージック株式会社を設立し、米国フェンダー社の傘下の元、新たなFender Japan Exclusive(フェンダージャパンエクスクルーシブ)というブランドで製造/販売を行っています。 

・Fender Japan スタート

基本的には「Fender Japan」ブランドと、1983年に誕生した低価格帯 のモデルを受け持つ姉妹ブランド「Squier(スクワイアー)」との二本立 てになりました。年代を追いつつ、主要なシリーズをピックアップして いきます。フェンダー・ジャパンには数多くの限定生産モデルが存在す ることが知られています。
*今回は、スクワイアは省略します。

“VINTAGE SERIES”

1982年の春、正式に発足したFender Japanは今後勝負して行く、ファーストラインナップ ”VINTAGE SERIES”を発表。最初のラインナップは6タイプ14モデル。

・’57年型ストラトキャスター
ST57-115/85/65
・’62年型ストラトキャスター
ST62-115/85/65
・’52年型テレキャスター
TL52-95/65
・’57年型プレシジョンベース
PB57-95/70
・’62年型プレシジョンベース
PB62-98/75
・’62年型ジャズベース
JB62-115/75

このうち上位のST57およびST62-115、TL52-95、PB57-95、PB62-98、JB62-115には、フェンダーUSA製のパーツ(ピックアップ、ピックガード、コントロール類)を採用し、ラッカーフィニッシュが施された。グレードにより、フィニッシュ(ラッカー/ポリエステル)やパーツ(USA製/国産)など明確に差別化されています。追ってレフトハンド・モデルもリリース。1983年には”VINTAGE SERIES”にニューモデルが登場。バインディングが施されたTL62-65、テレキャスター・ペイズリーTL69-75、’72年型テレキャスター・シンラインTN72-70、同テレキャスター・カスタムTC72-65、シングルコイルピックアップがマウントされたオリジナルプレシジョン・ベースOPB54-75を追加。1984年にはTL62-65に変わり、TL62B-70(バインディング有り)とTL62-70(バインディング無し)の2本立てに。さらにオール・ローズウッド(セミ・ホロー・ボディ)のTL69-115がラインアップに登場。またフェンダー・ジャパン初となるラージ・ヘッド・ストラトST72-70も登場。USA製ピックアップが搭載され、メイプルとローズ指板が用意された。その他、カラー・ヴァリエーションの変更や追加、型番の変更等が見られます。

・’83 ST57-65

⇒初期JVシリアルの詳しいページはこちらから

 

“ELITE & STANDARD SERIES”

1984年、フェンダーUSAのスタンダード、エリートの日本版としてレギュラー・ラインナップに追加された。極短期で生産が打ち切られたた め、なかなか中古市場でもお目にかかれないシリーズですね。

・EST83-110
(*画像はイメージです)

“BOXER SERIES”

1984年にデビューした、「フェンダーがフェンダーらしさの未来を追及し、アンサーした次の時代をワープするニューカマー」というコンセプトのニュー・シリーズ。パワー・バランス・ピックアップ、TBXコントロール、ブレード・シューター・ヴィブラートといった新しいスペックが特徴的。ミディアム・スケールが一部のモデルに採用され、ボクサーシリーズの全モデルが22フレット仕様となりました。1987年を持って生産中止。

・ボクサーシリーズのST-555(左)、SF-455(右)です。

 

“ZINGER SERIES”

1984年、低価格で提供するということをコンセプトに作られたコストパフォーマンスモデル、“ZINGER SERIES”発売。

ミディアム・スケールのストラトST314-55や、ST57/62/72-55、ベース・モデルPB57/62-55、同JB62-60などが追加されている。また、イングヴェイ・マルムスティーンのリクエストにより発売されたと云われるローズウッドのスキャロップド指板を備えたST72-65が登場したのもこの頃。全モデルに国産パーツが使われており、ヴィンテージシリーズとの明確な差別化が図られている。

「ジンガーシリーズ」と言う名称はすぐに使われなくなり、87年にスタートするカレントシリーズに吸収されました。

・上記のモデルは、ジンガーシリーズのST57-55(左上)、ST62-55(右上)、 ST72-55(左下)、TL72-55R(右下)です。

 

“MASTER SERIES”

1984年、他のシリーズとは趣きを異にする”MASTER SERIES”が登場。

D’Aquisto(ダキスト)、Esprit(エスプリ)、Flame(フレイム)の3タイプのモデルに、それぞれUltra(ウルトラ)、Elite(エリート)、Standard(スタンダード)のバリエーションをラインナップ。ダキストの3モデルとエスプリのウルトラは受注生産でした。

・フルアコースティックモデルのD’Aquisto(ダキスト)
ギター製作の名匠 James L. D'Aquisto氏による完全受注生産モデ ル。

・2発のハムバッカーを搭載した、チェンバー構造のEsprit Elite(エスプリ・エリート)

メイプルトップ、アルダーバック(チェンバー加工)のマテリアルにミディアムスケールを採用。コイルタップSWやTBXコントロールを装備。ジャズ/ブルーズ・ギタリストのロベン・フォードが使用したことから人気が高まり、後のシグネイチャーモデルES-RF(Roben Ford Model)がデザインされました。

・Flame(フレイム)
エスプリより一回り小さなボディにすることで、チェンバーボディのレスポンスを抑えたモデルです。

“CURRENT SERIES”

1987年春、新たにCBSバージョンというコンセプトに基づき製作された”CURRENT SERIES”が登場。

代表的なモデルは’72年型ストラトキャスターST72で、ラージヘッド、ブレット・トラスロッド、ネックの仕込み角度を調整出来るマイクロティルトアジャストメント、トラディショナルロゴといった70年代特有のスペックを備え、フラット・ポールピース仕様のカレント・ピックアップ、ポリエステル塗装を採用。

その他にも’70年型テレキャスター・シンライン、’72年型テレキャスター、同テレキャスター・シンライン、同テレキャスター・カスタム、'75年型テレキャスター・デラックス等をラインナップ。

・ST72-55

“COLLECTORS SERIES”

1984年頃からレギュラーラインナップとは別に、展開されていた“COLLECTORES SERIES”。

1987年には、著名ミュージシャンの愛機を思わせるマニアックなスペックが特徴的なプレイヤーズ(PLAYERS)、厳選されたマテリアルを贅沢に使ったエクストラッド(EXTRAD)、限定生産モデルを中心に製作されるリミテッド・エディション (LIMITED EDITION)の3カテゴリーで構成されました。プレイヤーズ(PLAYERS) は、後のシグネイチャーシリーズへと発展していきます。

【PLAYERS】

・ST67-85
ラージヘッド、貼りメイプル指板が特徴的な、ジミ・ヘンドリックスを意識させる一本。アルダー材を使用し、ヴィンテージピックアップを搭載。元々は限定生産品(LIMITED EDITION)として’86年頃にリリースされました。

 

ST72-75(左)、ST72-65(右)
指板にスキャロップド加工が施された、イングヴェイ・マルムスティーンを意識させる一本。ST72-75はメイプル1ピースネックで、ST72-65はローズ指板仕様。共にインギー本人の要望で製作されたモデルと言われています。

 

TL52-70SPL(左)、TL67-70SPL(右)
フロントポジションにハムバッカーを搭載した、キース・リチャーズを意識させる一本。TL52-70SPLはカバードタイプのハムバッカーで、TL67-70SPLはオープンタイプのハムバッカーを搭載。’89年にはリミテッドエディション(限定生産)モデルへと改編されています。

【EXTRAD】

ST62-120
厳選されたマテリアルを贅沢に使ったエクストラッド(EXTRAD)、Fender Japan最強のモデル。国内だけではなく、海外からの人気も非常に高く、欲しくても生産数が少なく入手の難しいモデルです。

⇒EXTRADの詳しいページはこちらから

【LIMITED EDITION】

・画像左からMG69-60、TL69-75PRD、JG66-75です。
COLLECTORES SERIESの中でも’86年頃より発売された限定生産モデルが、’87年より正式にLIMITED EDITIONにカテゴライズされた。

当初はTL52-75、JG66-75、ST67-85、TD75-65(’75年型テレキャスター・デラックス)がリリースされ、続いてTES54-70、TES61-70(共にエスクワイヤー)、JM66-70(’66年型ジャズマス)が、さらにSTXII(12弦仕様ストラト)、ST72-125PRD(’72年型ペイズリー・ストラト)、TL69-75PRD(’69年型ペイズリー・テレ)、TL69-75BFL(同ブルフラワー・テレ)、MG69-60(’69年型ムスタング)が追加されています。ST67-85は’87年にPLAYERSに再編、’88年にはBOXER SERIESにラインアップされていたTLG80-60(ブラック&ゴールド・テレ)が追加、’89年にはVINTAGE SERIESにラインナップされていたTL69-115とTL69-98(共にオールローズウッド・テレ)、COLLECTORS SERIES/PLAYERSのTL52-70SPLとTL67-70SPLは編入しました。このLIMITED EDITIONだけでも、かなり複雑で難解なカテゴリー/シリーズの分類が見て取れます。

"PRO-FEEL SERIES"

1988年、ボクサーシリーズに変わって誕生した"PRO-FEELSERIES”。

ボクサーシリーズ同様、今までに無いFenderの世界観を創り出しています。22フレットやヒールカット&ディープカットの採用によるハイポジションでの演奏性の向上、ミディアムスケールやショートスケール・モデルのラインナップ、ブリッジにフロイドローズ・ライセンスのEXTREMやケーラー・スパイダー・トレモロ、END-ROXといった新世代のパーツを搭載したり、ヴィンテージスタイルと間逆のモダンなスペックが特徴的。ピックアップには、USA製レースセンサーやドラッグスター、ディマジオ社のHS-3などが主に使用されました。

・STR-1300LS
フレイムグレイン 入のメイプル・シカモア材を使用し、ブリッジにフロイドローズ・タイプ、ピックアップにはUSA製レースセンサーを搭載し、TBXコントロールに加えてアクティブ・タイプのミッド・ブースターを装備。

STM-55(左)、STS-55(550)(右)
それぞれミディアム、ショートスケール仕様。ボディ、ネックなどが一回りコンパクトにダウンサイジングされ、特にビギナーや女性に優しいモデルとなった。ロックナットを仕様装備していなくてもチューニングの安定性を保てる、END-ROXという特殊なブリッジが搭載されているモデルもあります。



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